株式会社関富 コラム

第3回 『アズナブールのように』

アズナブールに行ってきました。
シャンソン歌手『シャルル・アズナブール』のコンサートです。2月9日・10日・11日の三日間。いつまでも余韻が残る。思い出が残る。大変魅力的な、楽しめたものでした。

最初の出会いは私が23歳の時でした。
その後しばしばの来日がありながら見逃し最後は1990年の時であったようです。その最後の時は多分66歳で再びの来日は諦めていました。が、だからこそこのたびの17年ぶりの公演には喜びと驚きでした。

若い頃は直線的な迫力と優雅で大きな弧を描くような情感を持ち合わせた彼の作品。年を重ねた今ではバックに女性コーラスを擁しこれにより幅の広さと調和のとれたアズナブール流シャンソン。時代と流行そして人々を魅了する何かを見事に捉えた曲作りそして歌唱力には言葉もないくらい。

『自作』それは、歌詞もメロディーも自らの肌、内面から噴出す情熱的ヱネルギィーそして情感に響く感性がペン先を文字に表現させるもの。それを思うだけでも凄い。でありながら、彼は今年で83歳!

 団塊の世代!!『60歳定年』の言葉に甘えるな
 「もっと[目標達成]を楽しもうぜ!!」と、つくづく思う。

『格差社会』それは[政治が悪い]のではなく『個々の努力が足りないでもない』、『個々が努力目標を持っていない』ではないか。

事の初めは昭和39年以降からバブルがはじけるその日まで、その次の日からは昼から夜の時代になったのに、その認識を持たずに、つまりは『上げ潮のごみ』上げ潮ならば波に身をゆだねておくだけで何処へでも行ける、陽の目を見ることが出来る。
そういう波乗り感覚が身に染まり、潮が引き自らの身体がヘドロにはまっても起き上がる努力が出来なくなってしまった。
『努力目標を持っていない人』ではないか。

春になったらコートを脱ぐ。雨が降ったら傘をさす。腹が減ったら飯を食う。今、目の前の明確な変化にはそれを感じてはいても、そういう地球の摂理の存在を思わずに、今、自分がたっている舞台背景の変化にも気づいていない人達。それが『格差社会』

西武デパートとセブン・アンド・アイホールディングスとの提携は、その後のイトーヨーカドーのチラシ広告の構成表現に良い結果として大きな影響を与えました。

スーパーマーケットにはないデパートのマニュアル。『学ぶ大手』はお互いの不足をそれにより補完しあって生き伸びる策をうっています。

小売屋さん。スーパーさん。問屋さん。売れるお店とまたそうでないお店。何処も社長さんの姿に共通する点が見える気がする。
要は二通りの衣服に身を包むこと、ワイシャツにネクタイこれは事務所での机上の働く姿として精神的に落ち着き頭を働かせて仕事をする為のもの。
これと現場着を着て売り場の空気を吸う。現場の風に当たる。それは社員の人達の励みにもなり、また現場に長ける社長としての感性が、知識が、策を打つにあたり的を得た采配に通じるのではないか。
そう思う。青空

築地の市場移転問題。先を読み、時代を知り、季節の風を受け、常に前向きであり続けいつまでも時の流れに美しく対応できる自分でありたい。
アズナブールのように…。

では皆さん万歳

(株)関富取締役社長 関戸富夫